多岐にわたるケアマネージャーの仕事

ケアマネージャーは、介護業界で最高峰の資格といわれ、介護の仕事に携わる人にとっての到達点とも言われている。まず、ケアマネージャーの資格とは、各都道府県で実施している介護支援専門員実務研修受講試験に合格した後に、約87時間の研修を受けることで取得できる資格であり、国家資格ではないことを知っておこう。

とはいえ、だれでもいきなりこの試験を受けられるわけではなく、介護福祉士や看護師などの国家資格保有者もしくは、生活相談員などの相談援助業務に携わっていた人で5年以上の実務経験者と介護の実務経験5年から10年以上の人に、受験資格があるのだ。

ケアマネージャーの仕事は、介護保険サービスを利用する際に必要となるケアプランの作成と、このサービスで発生する介護給付金の管理のほか、サービスを提供する事業所と介護を必要とする高齢者などの要介護者を繋ぎ合わせる調整役としての役割も仕事だ。

さらに、生活困窮者の場合には生活保護申請の補助、食事に困っている人には配食を紹介し、利用者となる高齢者に地域活動などの参加を促したりもしている。そのため、ケアマネージャーの仕事は介護業務でありながら、その枠だけでなく多岐にわたる仕事内容なのが特徴だ。高齢者社会がより進んでいる現代では、介護保険サービスを利用する人もますます増える傾向にあるので、介護や介護保険に関する専門知識を持つケアマネージャーの需要が高いため、活躍の場もより広がっていくことだろう。